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2016年7月20日 (水)

ARM買収の本当の意味

NXPによるFreescale買収、MCによるATMEL買収、そして今度は英ARMをSOFTBANKが買収・・・ そうきたか。

ARMはここのところ、スマホなどのモバイル用途以外に組み込み用に急激に浸透している、低電力・高効率CPUの大元のライセンスメーカだ。

確か、私が大学4年くらいかな? RISCで高速化の成果発表が相次ぐ中、ARMだけが電力効率の高さを追及していた。「また面白いCPU出たな」くらいな感じだった。 いずれは「ウェアラブル・端末」の時代が来る! と言われていたが、当時はまだまだそんな時代ではなかった。(1990年頃)
(Li電池もない,カラー液晶もない,Flashメモリもない,携帯電話網もない,USBもない:笑)

「電子手帳」ブームが来て、「GameBoy」がヒット。 Appleは「Newton」のCPUにARMを使う事を決定、開発資金を投入し「ARM社」は独立して上場してしまった。 Newtonは事業的には失敗したが、この時に開発したCPUが
後のケータイ時代を支えることになったわけだ。 業界ではARMの「A」はAppleのAだからね、、ってささやかれていた。この時代、実質ARMはAppleの子会社だった。(株式60%以上をAppleが所有する筆頭株主だった)

その後、Appleが経営危機に陥った際にARMの株式売却でずいぶん影響力がなくなったりもしたが、Apple復活後にはARMを子会社化するというウワサは何度も流れたものだ。 ただ、ARMはすでにAppleだけのものではなくなっており、独占禁止法のこともあり、AppleはARMを完全子会社化することは「ない」と業界を安心させるためにも明言していた。
それでもARMは今でもAppleよりの会社だ。Appleが推進するLLVM-ProjectはARMも深くかかわっている。

それが、、、ここに来てSOFTBANKがARM買収だ。

AppleやQualcommやintelがやれば独占禁止法にひっかかる。 だから今までARMは買収したくてもできない会社だったわけ。 ギリ買収できたとしても自由にできないのではもてあましてしまう。。。。

SOFTBANKならギリ大丈夫ってことかな?

SOFTBANK製スマホだけが有利にARMのSoCを利用できるようになるわけでもない。
(そんなことしたら世界中が黙っていない!)
まぁそもそもSOFTBANK自体はスマホを開発していないわけだし。

畑違いであるがゆえに、ARMを即自社の製品に応用する用途が(とりあえず今は)ないのだ。

独占禁止法に触れず、ARMを買収できるギリギリの会社がSOFTBANKだった、ってことだろう。

この買収劇はAppleの了承を得たうえでの買収なのは間違いないと思う。

ってことは、、独占禁止法でARM買収ができないAppleの替わりにSOFTBANKが動いた、と見ることもできよう。

なぜに??

もしかしたら、MacのCPUにARMを採用するための基礎作りだったりはしないだろうか・・・・・

以上、技術者のゲスの勘ぐりでした。(笑)

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